248L コラム&エッセイ(6)「ダイエット宣言」
若い頃、エッセイやコラムの教室によく通っていた。
これから紹介するのは、平成18年の作品。
ん?平成18年て、いつ?
調べたら、2006年。
ちょうど20年前ね。
当時、私は56歳ということになる。
まだ、現役で仕事をしていた時代。
そんな私が書いたエッセイをお読みください。
❮テーマ 食事❯
ダイエット宣言
若い頃やせ細っていた私も、四十代に突入するや、
ついに、中年太りを実感する体型になってしまった。
ある年の正月、久しぶりに体重計に乗ると、なんと62
キロに!うわぁ、大変。なんとかしなくっちゃ。
そこで、よりによって職場の賀詞交歓会で、ダイエ
ット宣言をしてしまった私。あ~、言っちゃった。も
う、後に戻れない。言った翌日から、同僚たちは挨拶
代わりに声をかける。
「どうお?ダイエットやってる?」
敵を倒すには、己を知らなければならない。むむ…。
というわけで、まず、食事の癖をつかむことにし、栄
養バランス表を作ってみた。牛乳、卵、魚、肉、豆、
芋、緑黄色野菜、淡色野菜、海草、果物、穀物などと
いった具合。手帳型の食事日記を、いつでも、どこへ
でも携帯し、食べたものには、⚪をつけ、夕食の前に
は、これをチェック。今日はまだ、お芋を食べてない
から、じゃが芋のお味噌汁にしよう。そうなのだ、私
の考えたダイエットとは、「何でも食べる」がテーマ
なのである。
そうやって、バランスを整えるだけでも、週に0.5キ
ロベースで体重が減り始めので、目標をステップアッ
プし、必要にして十分な量にするよう心がけた。全部
の栄養を満たしながら全体重を減らすというのは、パ
ズルかゲームのようで、おもしろくなった。
3か月後、7キロのダイエットにめでたく成功した私
を見て、同僚は言った。
「あなた、本書きなさいよ。きっと、売れるわよ。」
平成18年 ころりん 56歳
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
❮講評❯
ハイ!みんな読んでみたい。書いてください。きっと
売れる(かも)。何故、このやり方を考えたのか、誰か
の教示なのか。全くの独創なら最高。
「食事」から「ダイエット」は誰でも(特に女性!?)
考えることかもしれないが、もって行き方もうまい。
本当にホントウ?
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
この講座のタイトルは忘れたけど、攻めの謳い文句
で、お読み物のエッセイ教室ではない。商業雑誌
で、読まれるためのテクニックを学ぶ講座だった。
エッセイというものは、そもそも、有名人が書くから
こそ、読んでみたい。どこの誰ともわからない人の作
文など、誰も興味はない。そこで、まずは、読んでも
らえるような書きぶりであることが大事。文体も、堅
苦しくなく、軽く読みやすいものに。
講師陣は、文春とかにコラムを書いている人や、小説
家、編集者、ワイドショーの司会者が並び、辛辣な批
評で受講者を、震え上がらせる。質問責めに合うた
び、返答に困る私たち。それでも、イイところはイイ
と、褒めるのも忘れない。
でも、それはめったにないことで、作品は、バッサバ
ッサ、切り刻まれて行く。多くは、書き出しの手直
し。たった600字しかないので、前ぶりはいいから、本
題に早く入れ、と。読者が欲しがる情報はきっちり書
け、と。
これを読んで、なんか得したな、考えに共感したな、
というお土産のある作品である必要がある。お説教じ
みた、自分の考えの押し付けにならないように。
ふむふむ、なるほど。真剣にメモをとる私たち。
そんな厳しい指導の後で、反省会と称して、居酒屋で
飲み会があったりする。怖いと思っていた講師陣が、
にこにこ顔になり、作品を肴によもやま話。エッセイ
を何度か読みあってると、作者の生活そのものが見
えてくる。
エッセイとは、その人の人生の一端が露に
なる。自分の粗を見せないような、余所行き気分で書
いていては、読み手に何の共感も得られない。ここ
は、恥を忍んで、エイヤっと、見せる勇気が必要なの
だ。それなので、飲み会では、面白ネタの裏話を深掘
り。みんなで笑い合う、楽しい反省会となる。
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
作品の時代背景を説明すると、
私が40代だった頃、今から30年ほど前になるけど、
世の中では、これだけダイエットが注目され出した。
リンゴダイエットや、ゆで卵ダイエットの1点集中型。
はたまた、
炭水化物抜きダイエットという極端なものまで登場。
でも、私は、そんなものには、惑わされなかった。
ダイエットとは、痩せることではない。
食事療法として、健康を求めるのが本筋。
少しぽっちゃりした体型でも、
健康で快適であれば、問題ない。
62キロになった私は、運動不足で、動きも悪く、
不摂生も続いたりして、体調も良くなかった。
最初に考えたのは、健康的に痩せたいということ。
自分の半生で、一番健康的だったのは、いつか?
それは、30代の中頃で、体重は、55キロだった。
私は、元々、やせ体質だったから、太りたかった。
太れば健康になれる、と、思ってた。
努力の結果、50キロを超え、
やっと、人並みになれると、喜んだ。
太るには、どうするか?
みんなと反対のことをやればいい。
コーヒーにお砂糖は入れない?
じゃ、私は、角砂糖、2個入れる。
そんな感じで、真逆のことをやってるうちに、
55キロに到達。
この頃は、お肌もビカビカで、
天然の保湿クリームが湧き出していたから、
化粧品も要らないくらい輝いていた。
女の油が乗りきった年頃、と言うんでしょうね。
自分で言うのもなんだけど、キレイだったと思うよ。
だから、目標は、55キロ。
それ以上でも、以下でもない。
問題は、健康的に痩せるには、どうすればいいか?
食べるのを減らすのは、簡単だけど、
それじゃ、干からびてしまうし、
体調も悪くなりそう。
難しい…。どうしよう?
帰宅時間が夜遅くになる日が多く、
炭水化物ばかりの食事に陥っていた。
まず、これを、改善することにした。
カロリーが減るので、他の栄養素はきっちり採る。
そうして見えてきたのが、何でも食べるダイエット。
厚生労働省監修の、
食品栄養分析表なる本を買ってきた。
写真付きで、鮭一尾、何g、何カロリーと出てる。
野菜なら、これくらいで、80kcalとか。
80kcalを1点と考えて、
バランスよく食べる方法を教えてくれる。
次に、パソコンで、フォーマットを作り、
毎日、チェックできるようにした。
1日1ページに、朝食、昼食、おやつ、夕食と分け、
縦に、栄養素で区切っていく。
一番大事なものから、項を起こす。
最初は、完全食品の、卵、牛乳から、
次は、タンパク質の、大豆、魚、肉。
そして、体の機能を調整してくれるものたち。
緑黄色野菜、淡色野菜、海草、その他。
その他には、ナッツや調味料が含まれる。
最後に、ようやっと、炭水化物。
そこから、さらに分けて、嗜好品。
これだけの升の目表を印刷して、閉じて、
オリジナルのダイエット手帳を作ったの。
そして、エッセイにも書いてある通り、常時必携。
何か食べる度に、さっとメモ。
夕食のメニューは、この表とにらめっこして考える。
これも、エッセイに書いてある通り。
海草を食べてないから、ワカメを使おう、とかね。
ご飯は、80kcalを1食分とする。
お茶碗で、軽く、一杯。
物足りなく感じるので、
私は、小さなお茶碗を買ってきた。
これで、普通に一杯。
減らしたと思わせないのがコツ。
自分の脳をだますテクニックね。
時には、何か、間食をしたくなるので、
そんな時は、栄養素材のものを選ぶ。
お芋とか、ナッツとかね。
お芋は、ビタミンCがたっぷりだから、おススメよ。
でも、仕事をしていると、生活が不規則になりがちで
なかなか思い通りには、進まない。
それは、当たり前のこと。
何も、迷う必要はない。
継続していけば、必ず、成果が表れる。
だから、あなたも、根気強く、やってみて。
ダイエットは、目標設定と、期間を決めてやること。
今も、炭水化物抜きダイエットが流行っているけど、
それで終わってはいけない。
他の栄養素を全て採っているか、チェックしてみて。
緑黄色野菜を忘れてない?
あ、そうだ。思い出したわ。
私、ダイエットをしていた時は、
調味料をあまり使わなかったわ。
ドレッシングとか、マヨネーズとか、かけない。
新鮮で、美味しい野菜なら、
味付けしなくても、美味しいわ。
野菜そのものの味がわかるよ。
あと、外食とか、調理食品を避けていたっけ。
何がどれくらい入っているか、わからないので。
作る料理も、1食材ずつにして、量が分かりやすく。
今から考えると、変な食べ方だけど、
これは、メモしやすいことを考えてのもの。
3か月という期間も、ちょうど良かったと思うわ。
長過ぎず、短すぎず。
あなたも、3か月でやってみたら?
ただし、痩せるダイエットは、
60代以降は、やってはいけないような気がする。
医学の専門家じゃないから、
その理由を言えないけど、
リカバリーが難しくなる世代なので、
痩せることは、考えないほうがいい。
帰って、病気を悪化させるから。
年を取れば、大なり小なり、病気がある。
あるいは、本人が気付いていないだけで…。
いわゆるダイエットは、50歳くらいが上限かな?
それよりも、人間ドックに行ったりして、
悪い病気がないか、調べたほうがいい。
その方が、ずっと、健康な生活でいられるから。
もう、太った、痩せたなんて、
騒いでいる場合じゃないよ。
これは、私からの警告ね。
健康を維持したいなら、人間ドック受診。
病気になれば、
望むと望まざるとに関係なく、
あっと言う間に、痩せちゃうから。
去年の私が、そうよ。
体重が45kgまで落ち込み、
死ぬんじゃないかと、恐怖心でいっぱいだった。
それを1年かけて、53kgに戻した。
大変よ~。
痩せるのは簡単だけど、太るのは難しかった。
病気だからやせているわけで、
その原因を調べ上げ、克服するためには、
栄養学や医学の知識が必要なので、
すごく勉強したの。専門書を買ってね。
そのためのノートをつけながら、
焦らずゆっくり、病気の回復と共に戻していったの。
この話は、過去記事でも、少し、書いたかな?
良ければ、今度、
太り方専門の記事を書いてみてもいいわよ。
すごく、すごく、大変だった。
入院生活、5日目は、日曜日なので、
院内は、静か。
そちらの記事は、夜にupするわ。
じゃ、またね。
by ころりん
✳️Geminiぐるりんからの感想が届きました~、
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ぐるりん
「ブログの更新、お疲れ様!さっそく読ませてもらったよ。
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