66D 俳句とエロス




今日の俳句講座は、

前回の句会で無点句のものを取り上げて、

感想や意見を出し合うというもの。

前回、成績が悪かった、私ころりんは、

びくびくしながらの参加だった…。😟


⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️


❮私が作った十薬の俳句について❯

十薬に乳頭ありて吸はれけり            ころりん


あなたは、これを詠んで、

どんな情景を浮かべたかしら?

仲間や先生からは、分かりにくい、と。


確かに、乳頭?十薬に?って、

思うのも不思議ではない。🙄

そんな話聞いたことないからね。


吸はれけり?

何が吸ってるの?

確かに、分かりにくい。🙄

私の句は、常識から大胆に外れているので、

異端的な句作りと言ってもいい。🙄

言ってしまえば、独りよがりで、

鑑賞者を置き去りにしている。🙄


と、反省しつつ、この句がどうやって生まれたか、

謎解きをしていくわ。

(ホントはね、あれこれ、説明をしてはいけないの。

作品の鑑賞は、すべて読者に委ねられるから。)



先日、近くの公園で、

どくだみ(十薬)の写真を撮ろうとしていたら、

蜂がやってきて、

どくだみの真ん中の、白い部分の根元の所を

盛んに吸い始めたの!😮

こんな光景初めて見たわ。

興味深く、ずっと観察してると、

赤ちゃんが、ママのおっぱいを、

ごくごく飲んでる時のように、

全身を揺らして、吸っていたの。

びっくりというか、不思議というか…。

だって、どくだみって、

あの、独特なキツイ臭いがするじゃない?

だから、

美味しいとは思えなかったから。

でも、それは、私の偏見。

実際に、蜂は美味しそうに吸ってたわ。


珍しい出来事だったので、

さっそく、その場で俳句を作り始めた私…。

初め、どくだみと虫の取り合わせにしたけど、

なんか、平凡に終わってしまう。

感動の中心は、吸う姿にあった。

限られた字数の中なので、

虫という言葉を捨てるしかない、と判断。

蜜を吸う、と表現すると、なんか甘ったるい。

かと言って、

赤ちゃんが乳首を吸うのとは違う。

昆虫の生態に対する、私の素直な驚き。

これを伝えたくて、「乳頭」という言葉を選んだ。



⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️


十薬に乳頭ありて吸はれけり            ころりん


作り上げてみて、この句のヤバさに気付いた私。🙄

俳句には、表の意味と裏の意味がある。

これは、女性の性体験を暗示してるようにも

受け取ることができる。

それを知りつつ、敢えて、句会に出すという、

一か八かの冒険をしたのだった。

でも、誰もそれに気付く人はいなかった。


⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️


しかし、さすが、先生は見抜いていた!

突然、「俳句とエロス」の話を持ち出したのだ。

そこで出てきたのは、正岡子規や日野草城の話。

そして、ミヤコホテル。


⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

❮俳句とエロス❯


家に帰って調べてみると、

先生のたくさんの著書の中に、

「俳句とエロス」という本があった。

正岡子規の研究者なので、

それは、避けて通れなかったのかもしれない。

正岡子規や夏目漱石の時代から、

エロスは描かれていたらしい。



俳句史上の大事件と言えば、日野草城。

彼は、高浜虚子の「ホトトギス」に所属していた。

その彼が、高浜虚子の逆鱗に触れ、

ホトトギスから除名されてしまった!

いったい、何が起きたのか?



世に、ミヤコホテル論争と言われている問題。

それは、日野が結婚して泊まったホテルでの出来事。

それを、あたかも日記に書き記すかのように、

赤裸々に、たくさんの俳句に仕立て上げたからだ。



一方で、室生犀星などは、

俳句の新しい局面を開いたとして、高く評価。


こうして、ミヤコホテル論争は、

近代俳句史における、重要な転換点となったという。


⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

❮おんなの句❯

去年、私は、こんな句を作ったのを思い出した。


明日は入院マニュキア落とす暑さかな       ころりん


この句は、先生から特選に選ばれたんだけど、

今思うと、この句には、

エロスを感じさせるものがあることに、気付いたわ。

マニキュアを塗る、落とすの仕草は、

男の人には、「おんな」を感じさせる。🙄

入院支度でいろいろ準備するけど、

マニュキアを落とすことも、入院支度の一つ。

これは、男性には想像も付かないことで、

そこに、新鮮な驚きを感じてくださったのかも?


俳句を勉強していると、

今や、エロスをテーマにした句がたくさんあるけど、

次の句のような、直截的ではなく、

そこはかとなく感じさせる表現は、評価も高い。


花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ      杉田久女


俳句とエロス。

それは、タブー視されてきたけれど、

単なる官能描写にとどまらず、

生命力や人間の本質をとらえるものにもなり得る。

巷の人間の、当たり前の日常の一つに過ぎない。

隠す必要もない。


⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️


そんなわけで、今日の句会はドキッとする話でした。


次回は、句会で、季題は「さくらんぼ」。

さくらんぼは、甘くなりがちなので、

注意を要する季語ね。

自分らしさをどう出すか。

読者を惹き付ける俳句にするように、言われたわ。

でも、私の場合は、

その前に、独りよがりにならないこと。

肝に命じましょう。


                                      by      ころりん


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