301 I ハマの歴史(5)ペリーとおもてなし料理
ペリーが横浜村に上陸したのは、
1854年、嘉永7年のことだった。
前回は、その時のプレゼント合戦を書いたけど、
今回は、おもてなし料理合戦について。
幕府は、最高級の接待をしようと、
深川の有名茶屋、百川に依頼。
百川は、前例のない接待料理に戸惑いつつも、
500人分の料理を2000両で請け負ったという。
1人前、3両。
(現在の価値にして、およそ20~30万円)。
Geminiきらりんに描いてもらった絵で、
だいたいの雰囲気を、感じてね。
(間違いがいろいろあるけど、ご勘弁のほど。
日本側は、黒紋付きの羽織袴が正しい。)
幕府の役人たちは、百川の料理に舌鼓を打ったけど、
ペリー側は、複雑な面持ちで、食べている。
まず、味付けが薄い。
昆布や鰹のだし汁も、ただのお湯のような…。
品数が多いものの、1口分少量ずつ出されるので、
お腹が満たされない。
そして、刺身は…、
生魚を食べたことないので、誰も手をつけなかった。
お酒は、日本酒、焼酎、味醂酒が出たけど、
アメリカ人が好んだのは、甘い味醂酒。
ペリーは、日記に、
料理が口に合わなかったことを書いているけど、
伊万里焼などの器の豪華さを褒めるとともに、
丁寧な応対に、おもてなしの心を感じ取っていた。
それでは、気になる百川の料理を、
Geminiきらりんに調べてもらいましょうか。
お~い、きらりん、頼むね。
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江戸の最高峰・百川の「本膳料理」お品書き
お膳は「本膳(一の膳)」から始まり、順番に運ばれていきました。
【本膳(一の膳)】〜基本となる最初のお膳〜
- 飯(めし): 白米
- 汁(しる): 鶴(つる)の肉の仕立て、小真芋(里芋)、青味(緑の野菜)
- ※当時、鶴は最高級の祝い食材でした。
- 香の物(こうのもの): 沢庵漬け、梅干し
- 坪(つぼ): 煮染め(今で言う筑前煮のような、根菜の煮物)
- 平(ひら): 鯛(たい)の塩焼き、大根、青味
- 猪口(ちょこ): 数の子、うど、山葵(わさび)
【二の膳】〜お酒が進む華やかなお膳〜
- 汁(しる): 汁物(具材:鴨の肉、豆腐、セリなど)
- 平(ひら): 百合根(ゆりね)饅頭、銀杏(ぎんなん)、鶉(うずら)団子
- 刺身: 鯛(たい)の細造り、生生姜(しょうが)のすりおろし
【三の膳】〜さらに続く上品なお膳〜
- 汁(しる): カレイの汁物、生海苔(なまのり)
- 平(ひら): 雁(がん)の肉、牛蒡(ごぼう)、松茸の煮物
- 猪口(ちょこ): むきみの貝、クラゲ、酢みそ和え
【引菓子(ひきがし)】〜お土産にもされた美しい和菓子〜
- カステラ(長崎から伝わった高級菓子)
- 金玉糖(きんぎょくとう)(寒天と砂糖で作られた透明で美しい菓子)
- おしるこ・饅頭
- みりん酒(アメリカ側が「甘くて美味しい」と唯一喜んでガブ飲みしたお酒)
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今度は、アメリカ側のおもてなしを見てみましょう。
ポーハタン号の船上でのパーティーでは、
フランス料理のシェフによる豪華な料理が出された。
船には、牛や羊、鶏などの生き物を飼っていたので、
新鮮な肉料理が、沢山出てきたらしい。
きらりんに調べてもらいましょう。
お~い、きらりん、よろしくね。
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ポーハタン号の「大ボリューム洋食」お品書き
【肉・魚料理(メイン)】
- ローストビーフ: 巨大な塊肉をじっくり焼き上げた、アメリカの誇るメインディッシュ。
- フリカッセ: 鶏肉などを白いクリームソースでじっくり煮込んだ、上品なフランス風煮込み料理。
- ローストマトン(羊肉): ハーブなどを効かせたジューシーな羊のロースト。
- ポーク・ハム、牛舌(カウ・タング)の塩漬け: 濃厚な旨味が詰まった保存肉のオードブル。
- 魚のフライ・スープ: 獲れたての新鮮な魚を使った料理や、濃厚な西洋風スープ。
【デザート・お菓子(お土産に大人気だった品々)】
- 4つの巨大なデコレーションケーキ: 幕府への敬意を表し、日本の「葵の紋(徳川家の家紋)」やアメリカの国旗などが美しくあしらわれた特製ケーキ。
- プディング、タルト: 甘くて濃厚な焼き菓子やフルーツをあしらったデザート。
- 各種ジャム、各種果物(フルーツ)
【お酒(浴びるほど振る舞われたアルコール)】
- シャンパン: 乾杯で一斉に開けられ、シュワシュワとした泡にお侍さんたちが驚きつつ喜払ったんだお酒。
- マデイラワイン、特上ワイン: 肉料理に合わせて次々と注がれた高級ワイン。
- ウイスキー、パンチ酒: 非常にアルコール度数が高く、これでお侍さんたちの理性が一気に吹き飛びました。
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日本のお侍さんたちは、
初めての洋食、食べられたんでしょうか?
バター味の肉なんて、初めて口にしたと思うけど。
これがね、全然違った。
美味しい、美味しいと、
ぱくぱく腹一杯食べた挙げ句に、
帰りには、残り物を包んで、袂の中へ。
家族にも食べさせたいと、思ったのかしら?
お侍さんたちが、特に喜んだのは、
シャンパンなどのお酒。
初めて味わう舌の感触に酔いしれて、
というか、完全に酔っぱらって、
ペリーに抱きついたりして、陽気だったらしい。
そして、叫んだ言葉が、
「アメリカと日本の心は1つ!」。
大成功の祝宴となり、ペリーも満足したようね。
日本人は、普段は無愛想な顔をしてるけれど、
実際は、心を許せば仲良くできる相手だと。
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やはり、今でもそうだけど、
外交において、料理のおもてなしというのは大事。
天皇主催の晩餐会では、
相手国への敬意を払った献立を考えて出す。
長年、フランス料理が多かったけど、
昼食会などでは、
最近、日本料理や日本酒も出されるようになった。
日本料理が世界的に人気を増し、
外国人も慣れてきたからかしら?
あるいは、
クールジャパンの宣伝を兼ねているのかもしれない。
人と人が仲良くなるには、
寝食ともにすることと言われるけれど、
会食は、気軽にできるコミュニケーションツール。
一国同士の外交なら、なおさらのこと。
日米和親条約の歴史の裏舞台で、
こんなおもてなし外交があったことがわかり、
とても面白かったわ。
次回は、横浜村の洲乾島を、
新しい町に改造する計画が突如浮上し、
村人が移転しなければならなかった話について、
書こうと思う。
でもね、歴史の記事は、あまり人気がないみたい。🙄
残念だけど、私は、書きたいから書いておくの。
自分の頭の中にあるデータを、
認知症になる前に、吐き出しておきたいからよ。
だから、自分のためなので、
アクセス数が少なくても、気にしない。
あ、でも、
今、これを読んでくださってるあなたは、
とても貴重な存在です。
この記事に関心を持って下さり、
本当に嬉しいです。
次回は、あなたのために、心を込めて書きますね。
乞うご期待。
by ころりん
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