270L コラム&エッセイ(8)「どきっ」
どきっ
いつだったか、職場の慰安旅行で信州の温泉へ出か
けた時のことである。夜の十時過ぎに大浴場に向かう
と、案の定、誰もいない。
ヒャッホー。女風呂独り占めだ。
岩風呂風にしつらえた湯船に手足を伸ばすと、
あぁ、シアワセ。岩に囲まれているせいかしら、私、
何だか人魚になったみたい。うふふ。
ゲッなどと言わないでもらいたい。この時の私は、
まだ二十代なのだから。
湯舟を出て、上がり湯を肩にかけている時だった。
目の前の鏡に、一瞬、人の姿が映ったような気がし
た。誰か入ってきたみたい。鏡をのぞくと、誰かが湯
船にいる。ずいぶん肩幅の広い人ね、と思ったら、鏡
の中の人が、くるっと横を向いた。エェッ、男だ!
それに、あのメガネ、あの髪形は…、
管理人の鈴木クン!
騒いでいる場合じゃない。ともかく、お風呂から出
なくっちゃ。幸い、向こうは気づいていない。何をど
うしたか覚えていないが、私は脱衣場に逃れ出た。鈴
木クンたら、近眼だから男湯と間違ったのかしら。だ
けど、私の女物の服が見えないわけないし、こりゃ、
確信犯だ。許せない。鈴木のヤツめ!
怒りの収まらないまま、ピシャッと戸を閉めて、看
板に目をやった。すると、そこには、「殿方」と書い
てあった。
1995年(平成7年)11月 ころりん 45歳
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
❮講評❯
⭐️ とても良く書けています。女湯・男湯を間違えた
というネタは、古典的ですが…。
⭐️ネタが古いので、くすぐり勝負になります。このく
らいの仕掛け(私の案)がないと、つらいかもしれま
せんね。
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
今回、ブログの記事を書くに当たって、
講師のアドバイスに通り、書き直してみたけど、
仕上がり具合は、どうでしょう?
ところで、この時の課題は、何だったのかしら?
よく覚えていない。
「旅行」かな~?🙄
この話の結末は、
男湯に入ってしまった、あわてんぼの私、
ということになってるけど、
私、ちゃんと、女湯って確かめたと思う。
後で、つらつら考えてみると、
旅館って、時間帯によって、
男湯と女湯の看板を掛け変えることがあるのよね。
それだったんじゃないかな~?🙄
でも、その時は、
中に人がいないか、確認するような気もする。🙄
ん~ん、やっぱり、私の間違い?
そうかな~?そんなことしないと思うけど。
ま、どっちでもいいんだけど、
後から入ってきた男性は、
竹籠に脱いだ私の服、目に入らなかったのかしら?🙄
近眼だから、何も気にしなかったとしてもよ、
中にいる私の後ろ姿見て、男性だと思ったのかしら?
そんな、バカな!😮
いくら近眼でも、女性だってわかるでしょ。
それにしても、全然、慌てた気配はなかったよ。
驚いて、あ!って、声出したりもしなかった。
やっぱり、何もよく見えなかったのかな~?🙄
私をじろじろ見てる訳じゃなく、落ち着いてたよ。
私、男に見えたのかな~?🙄
それはそれで、カナシイ…。🥺
でもさ、全然見ず知らずの人なら、いざ知らず、
職場の人に私の裸を見られるなんて、
本当に恥ずかしい!
でもね、その後、その人とすれ違っても、
何の反応もなかったの。
ほっとしたけど、
アレはなかったことに、してくれたのか?🙄
うむ。何だか、よくわからないや。
ねぇ、あなたも、こんな経験、したことある?
えっ?そんなアホな間違いするわけないって!
そうなの~?こんな話、私だけ~?
あ~あ、恥かいちゃった…。😮💨
ちょっと、この話、絶対、人に言っちゃダメよ!🤨
私、怒るから!!
私の秘密、絶対、守ってね。🤐
もし約束破ったら、あなたの秘密も言っちゃうよ!
by ころりん
✳️関連記事はこちらから。
⬇️
✳️ 私のプロフィール&過去記事一覧(画像付き)へ。

コメント
コメントを投稿